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株価の行方は分からない
株で儲けたという人の話を聞くと、株価が上がるかどうかを当てる人がいるということでしょうか。
多くの人がこの疑問への答えを知りたいと思っていでしょう。
けれども、身も蓋もないことになりますが、上がるか下がるかなんて誰にも分からないのが真実です。
いろいろと理屈をつけて説明をすることは出来ても、あくまでも蓋然性の話です。前提となる様々な条件によって結果は変わります。
あらゆる指標を用いた独自の理論に基づいて予測している人もいますが、絶対確実に利益が得られる手法を考案することに成功した人はいません。
市場全体の動きとして上がるのか下がるのかを、一定以上の正確性で当てるのは至難の業なのです。
投資に、自信は禁物
株式公開するような企業の業績は、長い目で見ると上がる確率が高いはずだから、株価は上がる方に賭けた方が当たると考えるのが自然です。
ただ、どれだけの期間でどれだけ上がるかは分からないものです。
20年かけて1%上がるのか、1年で5%上がるのか。
株で儲けようというなら後者の方が良いに決まってますが、1年後に何%上がるかを予測するのは無理です。
結果的に当たったとしても結果論でしかないと思った方が良いでしょう。
人はどちらかというと良い結果を予測しがちです。
「この株は絶対に上がるぞ」と思うから買うのでしょうけれど、実際には予想が当たって上がることもあれば、外れることもある。
だから「絶対に」というのは投資には禁句です。
昭和バブルのピークで買った人は、大きなマイナスで痛い目にあった人が多かったでしょう。
みんなが「絶対に上がる」と思っていたのが見事に裏切られたのです。
早めに損切りした人は良かったと言えるかも知れません。耐え抜いて最近ようやく浮上出来たという人も中にはいるでしょうか。
つまり、どんなに自信のある局面でも資産を突っ込み過ぎないことが大切です。
リスクとリターン
投資においては、リターンを得るにはリスクを負う必要があると聞いたことがあるでしょうか。
リスクを取らなければリターンは得られない、と言われることもあります。
そう言われると、ついギャンブルしたくなるものです。でも投資においては、ギャンブルは良くないというのが私の持論です。投資におけるリスクは、ギャンブルのそれとは違うのです。
ここで言われる、リスクとは何でしょうか。
単にあなたのお金を市場にさらすことではありません。一般的な金融理論ではなく私独自の言い方になりますが、リスクには、得する確率と損する確率が関係しています。株を買う場合、上がる確率と下がる確率と言い換えても良いでしょう。
上がるも下がるも、どちらも確率論だから事前にはどうなるか分かりません。だから確率を考えることが重要です。そして、『どうなるか分からない』というのを理解していることが大切です。
リスクが単なる『危険度』ではなく『確率の不確実性』だと知れば、ハイリスクが必ずしもハイリターンをもたらすわけではないことが分かるでしょう。
本来、リスクの大きさとリターンの大きさは本質的に無関係です。大きく賭ければ当たった時に大きなバックがあるのはギャンブルも投資も同じですが、大事なのは派手なリターンに目を奪われることではなく、『勝てる確率(優位性)』がどこにあるかを見極めることです。
株価は参加者の見方が集約されたもの
上がる確率と下がる確率は、市場参加者の考えによって決まります。あなたの株式投資が一変するかもしれない情報源
市場参加者がPERなどの指標や移動平均線などのシグナルを参考にするのは、多くのそれを見ているからです。
「PERが低い」と買いなのではなく、「PERが低いと多くの人が割安だと思う」から買いなのです。
移動平均線をクロスすると値が上がるのではなく、値が上がると思う人が多いから買いなのです。
つまり、株価を決めるのは市場ではなく、市場参加者がどう見ているかなのです。
だから、この先の株価が上がる確率と下がる確率は、上がると思う人の数と下がると思う人の数、それと、それぞれの人々の自信の度合いによって決まるということになります。
上がると確信を持っている人が多ければ、株価は上がる。
逆に絶対に下がると思う人が多ければ下がる。
さて、みなさんは今後の株価が上がると思うでしょうか、それとも下がると思うでしょうか。
参加者の信念がどこまで強いか、それによって明日の株価が決まるのです。
おわり

