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昨夜の動きを3行で解説:
・米長期金利が5.2%台の高水準で推移し、資本集約的な景気敏感株を中心に売りが先行してNYダウが443.87ドル安と反落
・一方でAI・データセンター需要への構造的な成長期待からハイテク株の一角が買われ、NASDAQ100は小幅に逆行高
・為替市場では底堅い米金利を背景に日米金利差に着目したドル買い・円売りが続き、1ドル=157円48銭近辺で高止まり
昨夜の米国株式市場は、金利高止まりへの警戒感と生成AIを中心とするハイテク株への成長期待が真っ向から対立するマダラ模様の展開となりました。主要3指数のうち、NYダウは前日比443.87ドル安(-0.86%)の50,906.05ドル、S&P500も19.30ポイント安(-0.25%)の7,651.54ポイントと反落。一方で、大型テクノロジー比率の高いNASDAQ100は69.17ポイント高(+0.23%)の30,408.50ポイントとプラス圏を維持して取引を終えています。
ダウ平均の下落を主導したのは、依然として5.2%台前半にとどまる米10年債利回りの高止まりです。インフレ沈静化ペースの鈍化や財政拡大懸念に伴う債券売り(利回り上昇)が継続しており、借入依存度が高い資本集約型の重工業や素材、景気敏感株、消費関連セクターに対するバリュエーション調整(株価の割高感を修正する売り)が広がりました。
対照的にハイテク株では、AIインフラや次世代半導体向け投資の持続性が改めて評価され、押し目買いが入ることで指数を下支えしました。景気減速の影響を受けやすいオールドエコノミー銘柄から、外部環境に左右されず強固なキャッシュフロー創出力を持つメガテック銘柄への資金シフト(セクターローテーション)が鮮明化しています。
為替市場では、ドル円が157.48円(前日比+0.08円)と小幅なドル高・円安水準で推移しました。日銀による金融正常化スタンスが意識されつつも、米長期金利が高水準を維持していることでキャリートレード的なドル買い圧力が下値を固めています。158円台に接近する局面では本邦当局による口頭介入や実弾介入への警戒感が意識されるものの、明確なドル安材料に乏しく、売り急ぐ動きは見られません。
本日10月1日は年度の下期(10-3月期)入り初日にあたります。前月末にかけての配当権利落ちに伴う再投資需要や期末持高調整の売りが一巡したことで、機関投資家による下期初日の「ニューマネー(新規設定資金)」の流入が需給面で強力な支援材料となります。先物主導の踏み上げを起点に、プライム市場の主力大型株へ物色が広がるかが焦点となります。
今日の物色テーマ&注目銘柄(プライム市場):
テーマ1:先端半導体・AIサプライチェーン
テーマ2:大手銀行・メガバンク
※日本時間で本日(2026年10月1日)発表・実施される主要な予定です。
朝方8時50分に発表される日銀短観(全国企業短期経済観測調査)では、足元の業況判断DIだけでなく、大企業・製造業の「想定為替レート」および企業の設備投資計画が最大の焦点です。企業側の想定レート(150円前後)と足元の157円台の実勢レートとの乖離が意識されれば、下期の業績上振れ期待が株式相場の押し上げ要因となります。同時に公表される「主な意見」で早期追加利上げに対する政策委員の前向きなスタンスが確認されれば、銀行株への追い風となる一方、為替の反応には注視が必要です。
夜間には米国で製造業の体温計とされる米9月ISM製造業景況指数が発表されます。好不況の分岐点である50を挟んだ攻防が続いており、新規受注や雇用指数の動向次第では米長期金利が敏感に反応し、為替および翌朝の東京市場に影響を与える可能性があります。
本日の東京株式市場は、シカゴ先物の急伸と下期入りの機関投資家資金の流入期待を背景に、買いが先行して水準を切り上げる展開が想定されます。日経平均の想定レンジは6万6,500円〜6万7,500円とし、節目の6万7,000円台を寄り付きから回復した後は、戻り待ちの売りを消化しながら高値圏を維持できるかが焦点です。ドル円は日米金利差を支えに157円台半ばでの底堅い推移を基本としつつも、朝方の日銀短観と夜間の米ISM製造業景況指数の結果を見極める姿勢が上値を抑え、上下に振れやすい一日となりそうです。
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